GDG DevFest Tokyo 2019
GDG DevFest Tokyo 2019 が 2019年12月14日に 電気通信大学で開催されたので参加してきました。イベントページはこちらです。
GDGって?
GDGとは Google Developer Group の略で、Googleのプロダクトや API に興味がある開発者のグループであり、Google とは独立しているグループです(と GDG Japan の公式サイトに書かれています)。
GDG DevFest って?
DevFest とは、世界各地の Google Developer Group によって開催される開発者向けイベントです。Keynote によると今年は 400 以上のイベントが世界各地で開催されたようです。GDG Tokyo が開催する DevFest は今年で4回目です。去年の GDG DevFest 2018 ではモケラボ代表取締役が登壇していたりもします。
Keynote
DevFest の説明と、エマさんによる「円周率世界記録への道」という講演でした。31 兆桁という円周率を計算するにはどれくらいの計算資源が必要かといった話や、それを GCP(Google Cloud Platform)上で実行するとどれくらいの費用となるのかといった話などがありました。
ランチセッション
お昼はGoogleえーじさん/及川さん/Google鈴木 拓生さんによるパネルディスカッション。テーマは「エンジニアのキャリアパス・キャリアチェンジ」でした。変化のとても激しい IT 業界、「10 年後、このようなことをやりたいから今この選択をした」というプランの立て方はとても難しいのかもしれません。大事なのは「新しいものに対して興味を持ち続ける」。
学生さんからの「新卒で入るなら大企業/ベンチャー?」という質問に対し、「ホワイト企業か、ブラック企業かを気にしたほうがよさそう」というのは印象的でした。ベンチャー/スタートアップだとホワイト企業のイメージがあるかもしれませんが、中には「気合と根性で乗り切る」といったブラック体質なところもあります。その手の企業に入り、成功体験を積むと、起業したとき同じようなマインドの会社を作ってしまうおそれがあるかもしれません。
Goの10年の道のりとその変遷
Google 山口さんのセッション。どのような歴史的背景から、Go が誕生しここまで支持されていったかというのがわかる講演でした。Go は TypeScript や Kotlin といったモダンな言語に比べ、とてもシンプルです。その理由の 1 つに「No is Temporary、Yes is Forever」というのがあります。これはライブラリを開発したことのある方ならわかると思うのですが、機能追加を考える際、「それはいらない」というのは一時的な出来事なのに対し、「それを追加する」というのは永久的になっちゃうということです。追加してしまった機能の廃止はとても困難です。
今、Go を学び始める場合はgo.dev を活用するとよいでしょう。
来年に備えるために Android の知識を網羅する
GDE(Google Developer Expert)降矢さんのセッション。盛り沢山なのでキーワードだけ列挙します。詳細はスライドで。
- Android 10 の新機能
- Android Studio 4.0
- Flutter
- Kotlin 1.4 が出るよ
- Kotlin Coroutine
- Kotlin Flow
- Kotlin Native
- Kotlin Multiplatform
- Android Jetpack
- Jetpack Compose
- DI
- Firebase
AndroidX の歩き方
Google荒木さんのセッション。
androidx.*
ライブラリのバージョンの調べ方や、モダンな
Android アプリの設計方法など、これから Android
アプリ開発を始める方は資料をみておきましょう。
(Google Slideの埋め込みはオーナーしかできないようです。。)